ワンコ
「ねぇ、今日のトレーニング休んでいい？」


私
「え！なんで？」

ワンコ
「私には時間が必要なの」



私
「？？....
どういう事？」

ワンコ
「今日は私の飼主さんの誕生日なの！...わかるでしょ」


私
「よく分かりませんが？」

ワンコ
「まったく、、犬の気持ちも理解出来ないで何がトレーナーよ」


私
「あい、すみません、良かったら詳しく教えて頂けないでしょうか？」

ワンコ
「誕生日だから、飼主さんに手紙を書きたいの‼︎」

私
「、、、えっと、流石にそれは無理があるんじゃ、
私も犬が文字を書ける様にするのは、自信が無いですし」

ワンコ
「大丈夫‼︎期待してないから」


私
「あい、すみません」

ワンコ
「タブレット持ってない？」

私
「今日は持ってきて無いですね」

ワンコ
「たくっ使えない」

私
「あい、すみません」

ワンコ
「なら、スマホある？」

私
「はいそれなら」

ワンコ
「じゃあ、構えて
いくわよ」


私
「まさか、タップする気ですか？」

ワンコ
「そのとおり」

でぃし！でぃし！でぃし！

ワンコ
「アレ？これ壊れてない？文字でないけど」


私
「爪を立てているからかと思いますが、肉球でやってみて下さい」

ワンコ
「なるほどね」



でぃしでぃし、でぃし、、、でぃし
でぃしでぃし、がり、でぃしがり
でぃしでぃし

ワンコ
「はい、完成！！
あとは宜しく」


私
「あの、言いにくいのですが全く読めません」

ワンコ
「そんなの当たり前、だって文字知らないし、
でもこんなのは気持ちが大切でしょ」
「心を込めて書いたらから飼主さんにはきっと伝わるはず」



私
「恐れ入りました」