宮崎県宮崎市で活動中のドッグトレーナー「HTH DOG SCHOOL」の活動ブログです。

宮崎県宮崎市で活動中のドッグトレーナー「HTH DOG SCHOOL」の活動ブログです。

イヌ1 イヌ2 イヌ3 イヌ4 イヌ5
 › ドッグトレーナー HTH DOG SCHOOL › どう考える 目標の決め方2

2014年10月04日

どう考える 目標の決め方2

こんばんは
台風が近づいてきてますね。

それでは前回の続きです。
前回の記事はこちら


それでは一つ一つ詳しく説明していきたいと思います。
まずはCから
Cは
「犬を座らせて離れても立ち上がらないように」
でしたね。
これだと目標として的が少しずれています。
「座らせて離れられるように」が目的なので「座れ」のキープが重要になってきます。
Cの目標だと立ちはしないけど伏せてしまったら・・・。

「こんなの屁理屈じゃないか、伏せても座らせるに決まっているだろムカッ

人間同士であれば当たり前のように言われる事だと思います。
しかし今回の相手は犬です。
犬のトレーニングの場合、目標を決めるときには確実に的を射たものにする必要があります。
「言わなくてもそんな事はわかるだろ」
は犬には通用しませんから

もう一つ理由があるのですがそれは後ほど


それではAはどうでしょうか?
Aの目標は「犬を座らせて離れても動かないように」
でしたね。
Aの目標はかなり厳しすぎます。
と言うよりほぼ無理です。
離れても動かないように・・・

まだ
「移動しないように」
「お尻を浮かさないように」
なら可能ですが
座っていても頭や尻尾、何処かしらは必ず動きますので・・・

「また、屁理屈言いやがって。言葉のあやってもんを知らねーのか?ムカッ

って読者の皆さんから怒られてしまいそうです・・・アセアセ




さてCの時にもう一つ理由があると言いましたが、実はAにも当てはまります。

もう一つの理由は何か?

それは
「ない」
のフレーズが入っているからです。
AもCも「~ないように」が
入っています。

???

それではもしトレーニング中に失敗してしまった時の注意の仕方を考えてみましょう。
Aの場合は「動かないように」
動いてしまったときには「動いたらダメ」
Cの場合は「立たないように」
立ってしまったら「立ったらダメ」
と言葉は違えど似たような注意をするのが予想できます。
私の経験上A、Cの目標の立て方をしたら9割強の方が上記のような注意の仕方をします。
(Bの目標でもダメとかNoとかが多いですが)

なぜ上記の注意では悪いのか?

今行っているのは犬のトレーニングです。
教えなければならないのです。
基本的に「ダメ」や「イケナイ」では否定しただけで教えたとは言えません。
例え犬が出来るようになったとしても、それは犬に教えたのではなく犬が覚えてくれたのです。
教えるとは
「どこが悪いか注意して、どうしなければいけないのか」
を伝える作業だと私は思います。
更に
犬の場合には
出来るだけ短く伝えるために
「座れ」
の注意の仕方が最適となり、おのずと目標も
「犬を座らせて離れても座りつづけられるように」
が最適となります。

あと、否定的な言葉で注意するより「座れ」と言った方がまた座った時に褒めやすいですし犬にとって圧倒的に分かりやすくなります。

このように目標の決め方一つで犬への伝わり方は大きく変わってしまいます。
3つとも人間の頭の中では同じイメージですが、出来上がるまでの流れや出来上がりが変わってきます。


出来たときのこと、失敗したときのことを考えて、簡潔でわかりやすく肯定できるような目標を設定することがポイントです。
ネガティブな目標よりもポジティブな目標を決めることが大切とも言えますね。



最後に問題です。
この問題が解ければ理解していただけたのかなと思います。

とある犬にトイレのしつけをします。
目標を設定しましょう。

A、トイレシートで出来るようにしよう
B、粗相しないようにしよう
C、トイレシート以外ではしないようにしよう



注意、今回の目標はあえて大きく書きましたが本来はもっと細分化して目標設定をします。
    この目標設定に当てはまらない目的も御座います。







答えはA

    



Posted by HTH DOG SCHOOL at 13:52│Comments(0)
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。